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この1年間会員チケットを買っていたChrisにとって、
最後の定演。
正直、大植さんの指揮はこの前で華々しく見てたし、
大乗り気!と言うほどではなかった。。。
ただ。。。この高関さんの指揮は、群響を率いて、
ナカナカの方であることは分かっていた!
ってか、Naokiにチケットを譲る予定だった。。。
・・・というのは、他でもないこの大フィルの名ティンパニストである中谷先生の
定演では最後の舞台となるのである!!!
ぐぅあ!
Naokiは、学生券でお安く行くと言うし、
『母さんも、折角なんやから、観に行ったら?』
という事になり、午前中お稽古日であったが、
夕方、シンフォニーホールに向かった。。。
ほぼ満席の会場!
そして、1曲目は
ショパン《ピアノ協奏曲 第2番 ヘ短調 Op.21》
ピアノ:ジャニーナ・フィアルコフスカ
ピアノの独奏曲としてのショパンの曲は、
もう定番中の定番なのに、
オケとの協奏曲となると、極端に少ない作曲家である。
そんなピアノソロメインというか、
ピアノを浮かび上がらせる為の協奏曲は、
あくまで、オケは縁の下の力持ち的存在。
どちらかというと、目立ってナンボの大阪にある大フィルというオケに
そぐうのか?と言うかすかな心配は、
円熟味を増したジャニーナのピアノの音色と、しっかり溶け込んで
控えめに盛り上げる大フィルの演奏を聴いて、
一気に打ち消された!
ヒーリング音楽とでも言うような、
心に浸みてくるピアノの音色。。。
オケはあくまで、媚びることのない演奏。。。
燕尾服をアレンジした、男装の麗人のようなジャニーナの衣装も、
魅力的だった。。。
さて。。。休憩を挟んで・・・
ブルックナー《交響曲 第5番 変ロ長調》
ブルックナーの名前は知っていても、クラシック初心者のChrisは、
どんな作曲家なのか?どんな感じの曲なのかを、
全く知らないでいた。。。
ただ。。。
大フィルをここまで有名なオケに育て上げた
日本の誇る指揮者である朝比奈隆さんの十八番の作曲家だったことは、
周知の事実である。
打楽器は・・・
エッ!ティンパニ1台のみ!?
じゃぁ~静かな曲なのかな?
あんまり私の好きなイメージとは違うかも。。。
ただしかし。
その中央奥に陣取ったティンパニには、あの中谷先生が!!!
とってもお若く見えるのだけど、ソコソコ卒業の年齢にも近く、
いつもは、ティンパニは堀内さんに任せてらっしゃる事が多かった。
今回、まだ定年まで数年を残し、後進の指導の方に移られると決められて、
こうしてメインでティンパニをされることは、最後になってしまった。。。
そんな思いの中、この曲は始まった。。。
むむむ。。。
活動的!
弦のみ成らず、管大活躍の大迫力!
そして、ティンパニのソロでの活躍!はたまた、
オケの音色を全て背負って、一番下から厚みを出す重低音のような活躍!
『こんな曲やったんや!!!』
これだけの、ティンパニが目立つ大曲だからこそ、今回選ばれたのかも知れない。。。
高関さんの指揮も丁寧で真摯な感じ。
男性的な曲!と言う感じがした。
何度もあるティンパニの盛り上がりのところでは、
オケ全体が、ご苦労さん!とでも言ってるかのように
1つにまとまって盛り上げていった。。。
大柄で、気さくで、いつも安心感のあるティンパニスト!
丁寧と言うより、何か魅力的な迫力を持った中谷先生。。。
以前に、その当日大植さんが病気でドクターストップが掛かって
指揮者不在で、コンマスの長原さんが、指揮振りされた時も、
一番後中央に陣取って、あたかも演奏を引っ張ったティンパニスト!
最後の盛り上がりには、胸が熱くなり、拍手の波と、ブラボーコールの嵐の中
密かに、管のオケの方たちに、拍手をもらわれていた先生だった。。。
そして、明日。
本当に定演最後の演奏となる。。。
Naokiは、この魅力有る大先輩の演奏をしっかり心に残し、
飲み会は、大盛況になることは、間違いない真実である!!!
お疲れさまでした。。。
中谷先生