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兵庫芸術文化センター管弦楽団(通称PAC)は、
今年で4年目に突入!
思い起こせば、大震災の後、西宮に活力を!と言った感じで
佐渡裕監督の下、素晴らしいホールと、楽団を作った!
人材を育てる事も考えて、3年間雇用という新しい形のオケ。
世界からも、日本からも、若い演奏者が集まった。。。
又、その心意気をしっかり後押しして、いつも超満員の観客で埋められた。
そんなPACが、19名新しいメンバーが入っての幕開けは・・・
正直、どんな曲か全く分からない選曲。。。
佐渡さんが恩師とするバーンスタインの曲だけど、
『どんなん!?』
ただ・・・
2つも合唱も入るし、なんせ、原田美枝子さんが、語りなるものをされる!
ここまで来ると・・・チョイとワクワク。。。
っで、ホールイッパイの観客の中。
佐渡さんと、バイオリンソリストのネマニャ・ラドゥロヴィッチ
ユーゴ生まれでパリ在住の彼は、Naoki位の若者!イケメン
曲は、剣の舞などで有名な
ハチャトリアン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
まずは・・・
驚いた!!!
う・・・・うまい!!!
ヴァイオリン1台で、これだけの音が1度に出せるものか!?
と思ったほど。。。
ただ単に、超絶技巧と言われるものだけではなく、
音に色気さえ感じた!!!
う~~~む。。。。
日本人の若手にも、いっぱい世界的なヴァイオリニストはいるけど、
それ級と思える演奏者は、世界には、いっぱい居るんだ!!!
っと、再確認してしまったChrisだった。。。
3楽章まであるこの楽曲全てで、魅力を存分に振りまいた彼。。。
その演奏からすると、PACはちょっと。。。と感じられたが、
その分も払拭するほど素敵だった
何度もの拍手の中、彼がアンコールに選んだのは・・・
イザイ:無伴奏ヴァイオリンソナタ 第3番よりバラード
これが又、本格的な楽曲で、あれだけの演奏をした後にアンコールでやる曲なのか!?
と驚愕した。。。
佐渡さんが後で話されたのだが、
昨日の演奏では、彼のヴァイオリンの弦が切れて、
PACメンバーのヴァイオリンをすぐに借りて弾き続けたんだそうな。。。
これも見物!だっただろう。。。
その後は、佐渡さんと、田渕教授によるプレトーク。
『カディッシュ』とはなんぞや!の説明。
カディッシュとは、ユダヤ教においての祈祷の事で、アーメンという祈りの言葉のような物です。
ユダヤ人であった、バーンスタインが、神というものを、ただ単にあがめ奉るものではなく、
神も悩み、苦しむものであるという位置付けにおいて、
一緒に、成長していこうとする事を歌った物なのです。
そんな前置きがあってしても、
『おお!!!』っと思えた楽曲でした。。。
バーンスタイン:交響曲第3番《カディッシュ》
言ってみればレクイエム的なものであるので、
当然、静かな主題からはじまり、最後に天空に飛んでいく盛り上がりで終わるもの
と思って聴いていたChrisの期待を、
ドッカァ~~~~ン!!!と一発で打ち崩してしまいました
最初から、フル音量!
元気イッパイの演奏!
原田さんの語りは、激しく、素晴らしいスピードで展開していく。。。
聞き取りやすく発音して、これだけのスピードで、これだけの長丁場語るのは、
本当に・・・凄い!!!
紫のドレスに身を包み、堂々とした彼女の演技!
語りのみで、オペラを見たかのような感動を覚えた。。。
そして、勿論、佐渡さん率いるPACは、
要所要所に、ベテランを配置してしっかり脇を固め、
その中でも、PACの魅力である若者の勢いというか、弾けたところも聴かせてくれた!
熱く熱くの佐渡さんのイメージが、
バーンスタインの『カディッシュ』で、見事に花開いた瞬間だった!!!
大きくわき上がる拍手拍手の中、
まだまだ,PAC健在を納得したChrisだった。。。